ついに社会人ドクターに

 半年以上ぶりに更新しました。社会人ドクター関連で更新どころではなくなっていました💦更新せずに何をしていたかというと、研究室を選び、必要な書類を集め、社内手続きを行い、面接試験を受け、合格し、入学しました。入学後は非常に忙しく、気持ちも焦りブログを書く事など頭にも浮かびませんでした。10月に入学し、3か月あわただしかったのですが、やっと年末・正月休みで時間ができました。良い機会なのでこれまでを振り返りたいと思います。

受験許可~入学試験

 社内には社会人ドクター支援制度があり、申し込むと社内審査され、補助がされます(事前に所属の上司には許可を得ています)。それなりに理由を考え、会社にどのようなメリットがあるかをもっともらしく書き提出しました。この作業が思いのほか時間がかかり、本業に少しさしつかえるくらいでしたが、周りの協力もありなんとか作成できました。

 細かい内容は載せられませんが、構成は下記のようにしました。

  1. N研究室で●●技術を学ぶため社会人博士に応募したい。
  2. ●●技術があれば会社の□システムを高性能かつ小型化できる。
  3. また、これを応用することで将来の新製品にも活用できる。
  4. N研究室はこの分野で世界的な業績があるため、ここで●●技術を習得する。

という感じです。具体的に書けないためわかりにくいと思いますが、はじめに行きたい研究室をのべ、得られる技術について触れ、この技術が何に使えるかについて説明しました。そして、市場がどのくらいになり、実現すれば会社にメリットがあることを書き、最後に再び研究室について信頼できることをアピールして結びました。と、要約すると短いのですが実際はA4 2枚くらいになり、仕事の合間をみて作成したため、完成に1か月くらいかかりました。いったん草案ができたあと上司に見てもらい、何度か修正して提出しました。提出後は特に何の問い合わせもされることなく1週間程度で受験許可がおりました。

 その後、大学に提出する書類(願書、成績証明書、修了証明書・・・)をそろえ出願しました。

 さて、私が受験する大学院は運が良いことに筆記試験はなく面接のみでした。面接は20分程度これまでの経歴と入学後の研究内容についてプレゼンした後、5分ほど質疑応答があります。面接用の資料は上司とN研究室のN教授に相談しながら行いました。資料は

  1. これまでの経歴 5分
  2. 入学後の研究ー背景 5分
  3. 入学後の研究ー内容 5分
  4. 入学後の研究ー計画 5分

という構成で作成しました。入学後の研究については詳細は後から詰めようという事にして、面接試験用に作成しました。

 入学試験本番は特に滞りなく和やかな雰囲気で迎えることができました。指導員のN先生と他2人の教授が面接官でした。企業で研究していることから特に落とす気はない感じで、プレゼン後は雑談というか単純に面接官が興味があることを聞いてくるという感じでした。合格発表を待たずにこれは大丈夫だという確信が持てました。学生の時とは大違いです。1週間後に無事合格の発表があり、晴れて社会人ドクターになることになりました。

 

入学後の生活

 N研究室は教授のN先生、准教授、助教と学生が25人と大所帯で、留学生も10人ほどいました。留学生は中国人が半分くらいでした。研究室以外でも中国人が多く、大学の第一印象はここはどこの国?と思うくらい中国人が多いということでした。私が修士の時は韓国人も同じくらいいたような気がしますが、昨今の日韓関係の影響か、韓国の少子化の影響かわかりませんが、韓国人はほとんど見ていません。

 本業が忙しかったため、入学後に研究内容の詳細を決めることになり、10-12月は週に1回ほど大学に顔をだすという生活でした。3年しかないので割と焦っていました(今もですが・・・)。この期間はこの分野の学会に参加し他大学の先生に名刺を配ったり研究動向を調査しつつ、自分の研究内容を詰めていきました。会社では自分の仕事の目標は上司が決めていて、それをどのように実現するかを自分が考えるという感じだったので、自分の研究をゼロから創るのは初めてなんだということを実感しました。私が担当している範囲では私のスキルは上司より上だと思いますが、このように研究テーマをつくることがいかに難しいかを痛感しました。上司は想像以上に有能だったのだと少し悔しく思いつつも感じました。

 任された仕事を遂行するのと仕事自体を創ることは全然違うということをいまさらながらに感じ、入学後に気づいて大丈夫かという不安も出てきました。ただこれがうまくいけば今までとは違った能力が身につくだろうという期待だけはありました。

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